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俺の人生史上最高だった経験を語ろう。幼馴染「俺君… DTなの? 私でよければ…」 物凄く可愛くて仲良しな幼馴染との行為が、俺の初体験になった。

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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/23(土) 22:36:51.38 ID:yBf3Hcveo



「待て、なんだそのさめた顔は」

 反応はない。

「もっとこう、あるだろ。恥じらいとか」

 返事はない。

「なんとかいえよ」

 妹の視線は品定めするように冷静だった。

「おい……?」

 まさかはじめてみたので驚いて失神したというつまらないギャグではあるまい。

 と、くだらないことを考えた瞬間――

「……フッ」

 ――鼻で笑われた。

 身長百五十センチ(自己申告)の子供っぽい妹さまに。

 あどけなさを残した中学生女子の顔が高慢に歪んだ。

 女王の貫禄。

 思わず死にたくなる。

  「……え、そんな、笑われるようなアレですか、俺のは」

「それセクハラだから」

 ごもっともな意見だ。





5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/23(土) 22:37:21.67 ID:yBf3Hcveo



「いいから起きて。時間なくなる」

「起きようにも起きれないと申しますか……」

 言い訳する俺を尻目に(尻目って言葉はなんだかすごく卑猥だ。尻目遣いって言葉もあるらしい)、妹は扉を閉じて去っていってしまう。

 残るのはむなしさだけだった。

 妹がいなくなってから例のアレはすぐに鎮まった。人体の不思議。

「妄想だと罵倒されても平気なのに……」

 妹さまの罵倒はどうにも耳に痛い。……よく思い返せば罵倒なんてされてなかったが。

 妹がなぜ俺につらく当たるようになったのか(厳密にはつらくあたるというより舐め腐っているという感じだが)。

 心当たりはあまりない。思春期だからかも知れない。

 でもまぁ、話しもできないというほどではないし、こうして朝起こしにくるだけでも常軌を逸した妹ぶりと言える。

 もし嫌われた心当たりがあるとするなら、

 ネットで見た情報に興味を引かれ、フリーの催眠音声(セルフあり)をダウンロードし実践していたところを目撃されたこととか、

 妹の読んでいた小説を追うように読んで「主人公って絶対ロリコンだよな」と発言したこととか、

 妹が買ってきたアイス(箱)を一日で食い尽くしたこととか、

 せいぜいそんなもので、どれも瑣末に思えた。

 難しい年頃なのだろう。

 大人の寛容さで認めてあげることにした。

 あと何年かすればもうちょっと距離感がつかめるに違いない。なんだかんだいって兄が大好きな妹様だし。

 根拠はない。

「うむ」

 ひとつ頷いてからベッドを這い出て着替えをはじめた。

 月曜の朝はつらい。





6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/23(土) 22:38:05.60 ID:yBf3Hcveo



 家を出ると夏の太陽が俺を苛んだ。

 ちょっといい感じの言い方をしてみても、暑いものには変わりない。

 

「コンクリートジャングル!」

 

 テンションをあげようとして思わず叫んだ。



 どちらかというと気が沈んだ。



「ヒートアイランド現象……」



 一学生には重過ぎる言葉だ。



「何やってるの?」



 声に振り返ると妹が呆れながらこちらを見ていた。なんだかすさまじく冷たい視線。



「夏だなぁって思ったら生きてるのがつらくなってきた」



「毎年大変だね」



 大変なのだ。



「最近、馬鹿さが加速度的にあがってきてるよね」



「マジで?」



「このままいくと世界一も夢じゃないかもね」



「まじでか!」



 世界一。素敵な響きだった。思わず言葉に酔いしれて白昼夢を見た。

 

 表彰台の上で「THE BAKA」と刻まれたトロフィーを抱え、首に金色のメダルをかけられる。

 美女に月桂冠をつけてもらう。そのとき頭を前のめりになる。でっかいお○ぱいが目の前で揺れた。

 童貞には強すぎる刺激だが目をそらせない。馬鹿の証明とも言えた。

 涙ながらに「うれしいです!」とインタビューに答え、ぱしゃぱしゃというフラッシュの音を一身に浴びる。

 良かった。努力してきた甲斐があった。ようやく俺は世界一になれたんだ……。



 ――そんなわけがなかった。ギャグにしても寒い。









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