俺が板書をしていると、隣に座るサトミが「あ」と言う小さな声をあげた
俺はチラリとサトミを見るとシャーペンをカチカチとして自分の筆箱を探っている。
恐らくシャーペンの芯が切れたのだろう
が、どうやらシャーペンの芯が無いらしい。
サトミはいきなり頭を抱えたww
分かりやすい奴だった。
なんか唸りだした。
そしてキョロキョロし始める
俺は自分の筆箱からシャーペンの芯ケースを取り出して、そのままサトミの机に置いた
サトミは俺を見て口だけで「良いの?」と聞いてきた。
俺は黙って頷く。
サトミはシャーペンの芯を一本取り出して、ノートを少し千切った
そして俺に芯ケースとノートの切れ端を渡してくる
俺は少し照れた。まだ厨房で女ともちゃんと話せない奴だったので何も言えなかったんだ
サトミはまたもや「あ・・・」と呟いた。
そのまま机の下とかを見出す
どうやら芯を落としたらしい。
サトミは泣きそうな顔をし始めた
俺は笑いそうになった